育つもの育たないもの
大型ショッピングセンターのフードコートに行く機会があった。
周りには、小さな子の食事の世話を交代でしながら、慌しく食事する夫婦が沢山。
あんな時もあったのにな。
そんな頃は既にレスで、それを気にはしていたし、つらい気持ちもあったものの、休む間もなく1日が終わり、毎日が過ぎていくのがあっという間だった。
私も若く、いろんなことに余裕がなかった。
時間のなさやその他諸々により、情報量も少なく、生活視野も今より狭かった。
当時の私が今の私なら、現在の状況は違ったかもしれない。
今さら言っても、どうしようもないことだけど。
誰だって若い時があり、年を経るもの。
人としては自分なりには成長していると思う。
親としても多少はね。
でも、同じ時間をかけても、夫婦としては結局なにも育てられなかった。
時間をかけて気がついたのはそのことと、どちらかが悪いのではなく、いろんなタイプの人がいるということ。
私たちは違うタイプの人間で、努力や気づかいで溝を埋めることをしなかったため、溝はもう埋めることができず違う陸地になってしまった。
言語の違う陸地なので、向こうに住むのは私には苦痛。
その言語を覚えてまで住みたい魅力も感じません。