存在を捨てていく
文章にするということ。
話すだけと違って、目に見える固定された形で言葉が残るから、ずっと心に溜め込んでいたことを手放していける気がする。
ブログには夫がかかわることをあれこれ書いているが、書き終わって更新した瞬間、書いた分だけ、夫の存在が希薄になる。
LINEの履歴は、夫のところは全然伸びない。
絵文字もほぼなく、業務連絡のみ。
リアルタイムな写メを送ってたりしたこともあったのになぁ。
ネット検索も、1年前なら「夫婦」とか、2年前なら「レス」とかだったのに、最近もう調べるようなこともない。
夫は体臭のきつい人間ではないけど、それでも人ってそれぞれのにおいがある。
前は家の空気に溶け込んで感じなかったけど、この頃それを感じるようになってきたし、感じるとにおわないように気をつけてしまう。
夫の食事している時の噛んでいる音が気持ち悪い。
台所以外のスペースに逃げてみたりする。
明らかに、キスなんてもう絶対無理。
子どもと一緒の時にふざけてわき腹を触られた。
手のひらの体温が伝わってきて、ぬるくてなんだか気持ち悪い。
手のひらが温かい→汗かいてる?→汗が私の服に移るんではと落ち着かない。
そのうち、一緒に洗濯するのも嫌になるのかな。
子どもの時に、割り箸で旦那さんの洗濯物つまんで洗濯機に入れてるのをテレビで見たことあるけど、そんな日も遠くないのかも。
15年近く一緒にいたけど、気持ちが離れたら、そこからは一瞬だった。
そう思うと、10年以上すごく私は無理して頑張ってたんだな。
充電ないのにね。